皮膚の症状

猫にフケが出る。原因は何?何の病気?対策やシャンプーも紹介

投稿日:2016年11月15日 更新日:

 

猫にもフケが出ることを知っていましたか?
人間の場合は頭皮から出ますが、猫の場合は全身からフケが発生します。
濃い毛色の猫はわかりやすく、逆に淡い毛色の猫は気付きにくいかもしれませんね。
皮膚が新しく生まれ変わるときに、古い皮膚が剥がれ落ちたものが「フケ」です。
フケは自然に発生するものなので基本的には心配する必要はありませんが、量が多すぎる場合は病気の可能性も考えられます。
この「フケ」は人間の猫アレルギーを起こす原因となりますので、猫のためにも人間のためにも対策が必要になります。
どのような時にフケが多く出るのか見ていきましょう。

乾燥

特に冬場は、猫も乾燥するのでフケが出やすくなります。
また、シャンプーをしすぎると必要以上に皮膚の脂分が洗い流され、乾燥してしまう場合もあります。
乾燥している肌は痒みを伴うことが多く、掻く事が多くなり余計にフケが出ることになります。

アレルギー性皮膚炎

アレルギー物質に反応し、皮膚炎が起こることでフケが多くなります。
何に対してアレルギーを持っているかについて病院で検査をし、食事を変えたり、アレルギー物質の除去や接触を避けるなどの治療を行います。

お勧めシャンプー

ビルバック社「アデルミル」
保湿効果のあるセラミドと糖質配合のシャンプーで、炎症などをおこした敏感な皮膚をやさしく洗いあげます。

寄生虫による皮膚炎

寄生虫による皮膚炎を解説します。

ツメダニ症

・原因

体長0.3~0.5mm程度の非常に小さい、ツメダニが寄生することによって発症します。
肉眼で見つけることはやや困難ですが、ツメダニが猫の体表を移動する際に寄生部位でフケが動いているように見えることがあります。
体の前方についた鋭いつめが最大の特徴で、このつめで宿主の皮膚に取りつき、傷をつけて体液やリンパ液を摂取しながら生きています。
人にも感染する人獣共通感染症ですが、ツメダニは人の皮膚の上では繁殖できないため、一過性の症状を引き起こしたのち、自然に消滅していきます。
ただし猫では継続して症状を引き起こしますので、早期の治療が必要です。

・感染経路

感染した猫との直接的な接触や、感染猫を触った人間との間接的な接触によって起こります。

・症状

寄生部位に大量のフケ、湿疹やかさぶた、脱毛するといった症状が見られます。
症状はおもに頭部や背中に多く、しっぽの付け根やお腹に出ることもあります。
なお、ツメダニ症になった猫自身にはあまり強いかゆみは見られませんが、人がツメダニに感染すると、強いかゆみや痛みを生じます。

・治療

フィプロニルのスポットオンやスプレー、セラメクチンを含んだスポットオンの投与やイベルメクチンの投与を行います。
シャンプーだけで治療を行うことは難しいですが、成虫や過剰なフケを洗い流すことによって皮膚の状態が改善されやすくなり、治療の補助となります。
多頭飼育の場合は集団感染していることが多いので、全頭を治療しつつ、飼育環境の徹底的な清掃・消毒が必要になります。

・お勧めシャンプー

ビルバック社「ケラトラックス、ケラトラックスペプチド」
角質層を柔軟にするサリチル酸配合でフケや皮脂をしっかりと落とすシャンプーです。

ニキビダニ症(毛包虫症:もうほうちゅうしょう)

犬では良く見られる病気ですが、猫では稀な病気です。

・原因

猫の体に常在している体長2~3mmのネコニキビダニが原因で発症します。
中年齢を超えてからニキビダニ症を発症した場合は、猫免疫不全ウイルス(猫エイズ)感染症や猫白血病ウイルス(FeLV)感染症、糖尿病などの免疫力が落ちる基礎疾患がある場合が多いです。
遺伝の関与もあるとされています。

・症状

おもに頭や顔面の周囲、首の部分で皮膚炎が見られます。
まれに背中やお腹、足などにも見られることがあります。
脱毛と大量のフケが見られ、赤くただれたり、かさぶたができたりといった症状が見られます。
また、かゆみをともないますがその程度は様々で、ひどくかゆがる猫もいれば、あまりかゆがらない猫もいます。
ペルシャ猫では、皮膚炎を起こした部分が脂っぽくなってしまうことがあります。

・治療

薬浴やダニ駆除薬の投与を行います。
子猫や若齢の猫がニキビダニ症を発症した場合は、治療によく反応し、治りやすい傾向があります。
成長とともに免疫力を獲得し、自然治癒する猫もいます
細菌の二次感染を発症している場合は、抗生物質などを投与します。
なお、猫免疫不全ウイルス(FIV)感染症などの基礎疾患がある場合は、その治療も行っていきます。

・予防

ニキビダニは常在しているため、特別な予防方法はありません。
ただ、ほかの病気が原因でニキビダニ症を発症することがあるため、なるべく病気にかからせず、健康に生活させることが予防につながるといえます。このため、猫にできるだけストレスを与えないようにし、飼育環境を常に清潔にし、栄養バランスのとれた食事を与えるように心がけましょう。

疥癬

・原因

猫ショウセンコウヒゼンダニというダニが寄生することで発症します。
感染している猫と直接触れ合ったりすることで感染が起こると考えられています。
また、飼い主が外で疥癬に感染した猫を抱っこしたりなでたりした際に、衣服にダニを付着させて持ち帰り、飼い猫に感染する場合もあります。
人間にも移り、激しいかゆみを引き起こしますので注意が必要です。

・症状

初期には顔面や耳介の皮膚に脱毛や赤い発疹(ブツブツ)ができ、フケやカサブタが目立つようになります。
これにともない、皮膚が肥厚してくるため、顔や耳の皮膚にシワシワができ、まるで年をとった猫のように見えます。
時間がたつにつれ、猫ヒゼンダニは体の他の場所にも寄生し、背中や四肢、腹部にまで病変部が広がることがあります。
かゆみの程度は様々で、あまり気にせず時々かくくらいの猫もいれば、かゆみのあまり血が出るくらいかきむしる猫もいます。

・治療

おもにダニ駆除剤の投与を行います。
セラメクチンを含んだスポットオンの投与が有用です。
殺虫効果のある薬剤での薬浴も行います。
続発性の細菌感染を予防するため、抗生物質の投与が行われることもあります。
多頭飼いの場合は、ほかの動物も一緒に治療します。
治療期間中は猫がよく使用する猫用ベッドなどの布類や室内を掃除して猫の生活環境からダニを駆除し、再発を防ぐようにします。

・お勧めシャンプー

Petience「薬用水溶性イオウシャンプー」
「イオウ」は角質溶解作用、角質形成作用、殺菌増殖抑制作用もあります。
病的なフケが多い状態に適した成分です。
イオウは皮膚の脂質を取り去る作用は強くないため、シャンプーのし過ぎで皮膚のバリア脂質を過度に除去することは他のシャンプーに比べると少ないです。

猫の疥癬とは?原因や症状、治療方法は?どんな薬やシャンプーが有効?

ハジラミ

・原因

猫には猫固有のハジラミが感染します。
吸血はせず、皮膚の表面でフケや毛を食べて生きています。
大量に寄生するとベタベタとした粘着質のフケが目立つようになり、毛をかき分けると、無数に動くハジラミを見つけることが出来ます。
ヒトには寄生しませんが、卵、幼虫、成虫のすべてがネコの体表で生活します。
猫の体を離れると1週間も生きてゆけません。
不潔な環境で多数飼育されている場合や、自分でグルーミングしない猫、ネコ猫免疫不全ウイルス(猫エイズ)感染症のような免疫不全のある猫に発生が多くみられます。

・症状

背中の部分のフケを伴う皮膚炎がおこります。
かゆみはあることもないこともあり、ぶつぶつができることもあります。
ハジラミの成虫や卵が毛にくっつくため、虫自体がフケのようにもみえます。

・治療

フィプロニルのスポットオンやスプレー、セラメクチンを含んだスポットオンの数回の投与が有用です。
また家の中のダニの駆除も重要です.
毛に産み付けられた卵はなかなか取れませんので、重症の場合は毛がりをした方がよい場合もあります。
駆除するためのシャンプーはありませんが、皮膚を衛生的な保つためにフケの除去を目的に薬浴を行います。

・お勧めシャンプー

ビルバック社「ケラトラックス、ケラトラックスペプチド」
角質層を柔軟にするサリチル酸配合でフケや皮脂をしっかりと落とすシャンプーです。

好酸球性肉芽腫症候群

好酸球性肉芽腫症候群とは皮膚がえぐれたり、脱毛したりする病気です。
症状の発生場所や状態によって「無痛性潰瘍」、「好酸球性プラーク」、「好酸球性肉芽腫」の3つに大別されます。

・原因

原因はよくわかっていません。
アレルギー(ハウスダスト、ノミの咬傷、蚊の刺咬、食物など)、やウイルス、細菌感染、寄生虫、自己免疫系疾患、遺伝的要因などが関与している可能性が考えられています。
ネコのザラザラした舌で体をなめ過ぎることでも起こるとされています。

・症状

①無痛性潰瘍(むつうせいかいよう)

おもに上唇や上あごに赤く光沢のある潰瘍病変がぽっこりとできます。
境界は明瞭で、病変部の周囲は少し盛り上がって、その中心部はややへこんで白く壊死していることが多く、ときに出血することがあります。
見た目は大変痛々しいのですが、通常、痛みやかゆみはありません。

②好酸球性プラーク

おもに腹部や内股、脇の下、首、指の間に、かゆみをともなった脱毛と平坦な赤みのある盛り上がりができます。
激しいかゆみがあるため、舐め続けることで皮膚まで剥ぎ取られたようになり真っ赤な肉が見えるような状態にまで進行します。

③好酸球性肉芽腫、線状肉芽腫

おもに太ももの後ろ側や腹部の横側、前足の外側などに病変が見られるタイプ(線状肉芽腫)と口の中に大きな肉芽腫ができるタイプがあります。
線状肉芽腫は一直線の線状病変で、紅斑と脱毛、フケが見られますが、かゆみはほとんどありません。
口の中に好酸球性肉芽腫ができるものでは、食べ物や水が飲みにくいといった症状が見られることがあります。

・治療

好酸球性肉芽腫症候群にアレルギーが関係していると考えられる場合は、アレルギーの原因と推測されるものを除去します。
また、対症療法としてステロイド剤や免疫抑制剤の投与を行ったり、寄生虫が原因の場合は駆虫薬を投与します。
細菌感染が原因の場合や二次感染を防止するため抗生物質も使われることがあります。

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日光皮膚炎

・原因

日光に含まれる強い紫外線を繰り返し浴びることによって発症します。
このため、紫外線の強い地域に住み、外出や日光浴を好む猫で、なかでも白色や色素の薄い被毛を持つ猫に起こりやすい皮膚病です。

・症状

耳の先端、鼻先といった毛の少ない部位や皮膚の薄い目や口の周り、色素の薄い部位に、赤みや脱毛、フケなどが見られます。
かゆみをともなうため、自分でかいて傷つけて出血することがあります。
皮膚炎が悪化すると、潰瘍ができたり、逆に皮膚が硬く分厚くなることもあります。
耳の先端や辺縁の症状がひどいときには、そこが黒いかさぶたで覆われたり、耳がギザギザに変形することがあります。
また、長期間に渡って紫外線を浴びることで、扁平上皮がんという皮膚がんに進行することがあります。

・治療

皮膚の炎症がひどい場合は、抗炎症剤の投与を行います。
かゆみが強く、自分でひっかいて傷を負ってしまっている場合や、出血や潰瘍がある場合には、細菌感染を抑えるために抗生物質を投与します。
扁平上皮がんを発症している場合は、できるだけ早期の外科手術が推奨されます。
日光皮膚炎の予防では、紫外線対策が重要となります。
日光浴の時間を制限したり、窓ガラスにUVカットフィルムをつける、室内飼いを徹底するといった方法があります。

真菌(カビ)の感染による皮膚炎

皮膚糸状菌症(ひふしじょうきん)(白癬:はくせん)

・原因

皮膚糸状菌といわれる真菌(カビ)の感染が原因で発症します。
皮膚糸状菌は接触感染するため、すでに感染している犬や猫、人などと接触したり、菌に侵された環境下に行って体に皮膚糸状菌をくっつけてきたりすると感染してしまうことがあります。また、子猫や免疫の低下している成猫は感染しやすい傾向があります。
このため、猫白血病ウイルス(FeLV)や猫免疫不全ウイルス(猫エイズ)といったウイルスに感染していたり、ほかの病気を患っていたり、栄養不良になっている成猫などでは、発症が多く見られます。

・症状

顔や耳、四肢などに円形に近い形の脱毛(リングワーム)ができ、その周りにフケやかさぶたが見られます。
分厚いかさぶたをともなうブツブツが見られることもあります。
一般的にあまりかゆみはありません。

・治療

病変が局所的な場合は、抗真菌薬の配合されているローションや軟膏を塗布します。
薬を塗りやすくするために被毛を剃ることもあります。
病変部が広範囲に広がっているような場合は、殺菌効果のある内服薬を投与します。
また、抗真菌薬の入ったシャンプーで薬浴を行うこともあります。
環境からの再感染が起きないよう、猫が使用しているものは洗濯したり消毒したりし、かつ、屋内の床や壁などもできるだけ清掃するように心がける必要もあります。
皮膚糸状菌症を誘発するようなほかの病気がある場合には、その病気の治療も行います。

・お勧めシャンプー

フジタ製薬「クロルヘキシジンシャンプー」
皮膚被毛の洗浄・殺菌消臭作用のあるクロルヘキシジン配合で皮膚を清潔に保ちます。
持田ヘルスケア株式会社「コラージュフルフルシャンプー」
抗真菌(抗カビ)成分「ミコナゾール硝酸塩」配合で、カビの感染時に特におすすめです。

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フケの対策

病気が原因の場合は病気を根本的に治療することが第一ですが、それ以外でフケ対策にできることをお伝えします。

加湿器の設置

フケは、冬などの乾燥した時期に出やすく、皮膚の保湿が対策としてかなり有効です。
その際、猫の生活環境として推奨されている湿度は50%~65%、室内温度は18度~29度くらいを目安に調整すると良いでしょう。
また、加湿器が無い場合は、洗濯ものを室内に干す、水を張った洗面器を用意するなども有用です。

ブラッシング

毛が柔らかく地肌を傷つけないタイプのブラシで、なるべく優しく、マッサージするようにブラッシングしましょう。
毛の固いもので無理にとかすと地肌が傷つき、かえってフケを増やしてしまいますので注意してください。
ブラッシングにはマッサージとして血行を良くしたり、皮膚近くにあるフケを取り除き清潔に保つことなど、様々なメリットが存在します。

フケ用シャンプー

人間用のシャンプーは汚れを落とすために界面活性剤やシリコン、におい成分など、猫には不必要な有害な成分が入っています。
猫は人間と比べると肌が弱く、人間用シャンプーなど使うとすぐ皮膚炎になってしまうので、猫専用のシャンプーを使用しましょう。
あまり頻度が多いと乾燥の原因になりますので、汚れに応じて、2ヶ月に1度位の頻度で行いましょう。
すすぎ残しがあるとフケの原因となってしまいます。
また、長時間濡れたままだとカビの繁殖につながり、フケが出てしまいます。
タオルでしっかり水気を取り、ドライヤーの弱風で丁寧に乾かしましょう。
乾燥がフケの大きな原因になりますので、必要以上に皮脂を落とさない、刺激の少ないシャンプーを選ぶと良いでしょう。
シャンプー選びに困ったときは、獣医さんに相談することもお勧めです。

・お勧めシャンプー

ビルバック社「セボダーム」、「エピスース」、ゼノアック社「オーツシャンプー」「デュクソシャンプー」「デュクソラールシャンプー」
皮膚に優しく、保湿に特に優れたシャンプーで皮膚トラブルのない普段使いにお勧めのシャンプーです。

・コンディショナー

ビルバック社「ヒュミラック」
シャンプーのあとにはシャンプーの種類に関わらずコンディショナーを使用してあげることでより保湿効果が高まりますので使用することをお勧めします。
この場合のコンディショナーは毛をサラサラにするためではなく、皮膚の保湿を目的にしています。

さいごに

今回は猫からフケが出る場合の原因や病気について解説しました。
またおすすめのシャンプーも記載していますので症状に合わせて使用してみてください。
シャンプーしても悪化する場合は合っていない可能性もあるのでその場合は獣医師に見てもらいましょう。

関連記事になります。合わせてご覧ください。

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