泌尿器の症状

猫の慢性腎不全の初期症状とは?悪化させないためにはどうしたらいい?

投稿日:2017年10月21日 更新日:

 

「猫の慢性腎不全の初期症状は、どんなものなんだろう?」

「初期の段階で慢性腎不全を発見するためには、どうしたらいい?」

「猫が慢性腎不全の初期と診断された。何をしてあげればいいんだろう」

このような不安や疑問はありませんか?
猫の慢性腎不全は、多くの高齢猫がかかる病気です。
今回は、猫の慢性腎不全の初期に焦点を当てて、その症状や悪化させないためにできることを解説していきたいと思います。

腎臓のダメージ率と症状

腎機能は慢性腎不全の進行とともに徐々に失われていきますが、目に見えるようなわかりやすい症状はなかなかあらわれません。
腎臓のダメージ率が66%までは、残りの正常な腎臓が機能を補うために、ほとんど無症状で普段と変わりなく生活している猫が多いでしょう。
しかし、ダメージ率が66%を超えると、飲水量と尿量が増加する「多飲多尿」の兆候がみられます。
ダメージ率が75%になると、多飲多尿、食欲不振、体重減少、嘔吐、下痢などの明らかな症状があらわれ始めます。
また、血液検査上でもクレアチニン(Cre)の上昇などの異常が出始めるのもこの頃です。
ダメージ率が90%を超えると、体内の老廃物が尿中に排泄できなくなり、体中に毒素が回る「尿毒症」という危険な状態に陥ります。

初期症状とは?

慢性腎不全の初期の症状としては、元気がない、食欲の低下、体重減少などよくある体調不良でみられるようなもので、すぐに腎不全とは気が付きにくい症状です。
一般的には、飲水量やおしっこの量が増える「多飲多尿」によって異変に気が付き、来院するというケースが多いでしょう。

早期発見のために

日頃から注意深くチェックしておくと、少しでも早く慢性腎不全の兆候に気が付ける可能性があります。
どんな病気でも「いつもと違う」ということが、早期発見の最大のヒントとなりますので、普段から猫の様子を把握しておくことが大切です。

飲水量のチェック

腎臓病によって尿の量が増えると、体内の水分が不足し脱水状態になり、以前よりも多くの水を飲むようになります。
中には、蛇口から出る水を欲しがったり、浴槽に溜めた水を飲んでしまうというようなこともあります。

どのくらいが異常?

ドライフードだけを食べている猫の場合、一日に体重1kgあたり45ml以上の水を飲んでいると、「多飲」と判断されます。
ウェットフードを食べている猫では、フードから水分を摂っているため飲水量は減ります。
また、高温や乾燥した環境下にいたり、活動量が多い場合には体内の水分が奪われますので、飲水量は増加します。

どうやってチェックするの?

お水の容器にあらかじめ測定した重さの水を入れ、24時間後にどのくらい減ったかを測定します。
さらに、水分量が80%ほどのウェットフードを与えている場合は、与えているフードの重さ×0.8で計算します。
これらを足して、「体重1kgあたり45ml以上飲んでいるか」を比べてみましょう。
厳密な測定には、蒸発した水分量やフード中の正確な水分量も考慮して計算すべきですが、目安としては役立ちます。

尿量のチェック

腎臓の機能が低下すると、尿を濃縮することができずに薄い尿を多量にします。
このため、尿の量は以前よりも増えます。

どのくらいが異常?

フードの水分、飲水量、運動量および環境など様々な要因で変動しますが、一日に猫の体重1kgあたり10~30 ml程度が正常とされていますので、これ以上なら「多尿」の可能性があります。
実際に猫の尿量が多いか判断するためには、健康な時の猫の尿量と比べられるように日頃からチェックしておくことが大切です。

どうやってチェックするの?

使用前のトイレと24時間経過した使用後のトイレの重量を量り、その差から大体の尿量を把握することができます。
毎日量るのが大変な場合には、トイレ砂のかたまりの大きさやペットシーツにできるシミの大きさ
を把握しておくと異変に気が付く目安となるでしょう。

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定期的な尿検査

尿比重の検査

尿の比重(水との重さの比較)を測定し、尿の濃さが正常かどうかをチェックします。
腎臓は尿を濃縮して、まだ使える水分を体に再吸収して利用するという働きがありますが、腎機能が低下すると濃縮できなくなり、薄い尿を排泄します。
尿比重の低下がみられるのは、腎臓の機能の66%以上が失われたときと言われています。
なお、尿比重の低下は水分をたくさん摂取した場合や糖尿病などのホルモンの病気の場合にもみられますので、他の症状や検査と組み合わせて判断します。

尿たんぱくの検査

腎臓の病気によって糸球体にダメージを受けると、本来なら排泄されないたんぱく質が尿中に漏れ出してしまいます。
尿スティック(試験紙)での検査で尿たんぱくの有無を確認しますが、尿スティックはやや正確性に欠けるので、目安として行うことが多く、腎臓の疾患が疑われる際には「尿たんぱく/クレアチニン比(UPC)」という検査を行います。

尿たんぱく/クレアチニン比(UPC)

尿たんぱく/クレアチニン比(UPC)は、腎臓病が疑われる場合や尿たんぱくが検出された場合に追加で検査をすることがあります。
尿中のたんぱく質量とクレアチニン量の比率を見る検査で、たんぱく尿の程度が数字であらわれるので、より客観的に評価できます。

SDMAの測定

血液検査で腎機能を確認するために測定される「クレアチニン(Cre)」は、腎機能の75%以上が失われた場合に異常がみられるため、早期発見の指標としては難しいものでしたが、2016年から「SDMA(対称性ジメチルアルギニン)」という新たなバイオマーカーを測定することが可能となりました。
このSDMAは細胞内代謝の調節因子の一つで、ほとんどが腎臓から排泄されるため、腎臓の糸球体でのろ過機能の指標となります。
腎機能の40%を失った時点でSDMAは上昇するため、従来より早い段階で発見できる可能性があります。

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悪化させないために

腎臓は、一度ダメージを受けて機能できなくなると、組織が再生することはありません。
残された正常な組織が、これまでの仕事量をこなさなければならなくなるため、さらに負担が増えて腎臓病は悪化します。
悪化のスピードを抑えるためには、残された正常な腎臓組織にできる限り負担をかけないようにすることが重要です。

定期的な健康診断と治療

最も重要なことは、定期的な健康診断で腎臓の状態を把握しておくことです。
異常がみられた場合には、獣医師の指導のもとで猫の状況に合わせた治療を開始しましょう。

食事療法

初期に食事療法を取り入れることで、その後の寿命の長さにも影響を及ぼすと言われています。
具体的には、腎臓の負担になるタンパク質やナトリウム、リンなどのミネラルを制限した食べ物に切り替えます。

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タンパク質の制限

タンパク質は体内で利用しやすいようにアミノ酸に分解されますが、この際「アンモニア」も生成されます。
アンモニアは体にとって有害な成分であるため、肝臓で尿素に変えられて、腎臓から排泄されます。
摂取するタンパク質の量が多いと、体内の尿素が増え、腎臓への負担が増して悪化させてしまうことから、たんぱく質の制限が推奨されています。
しかし、タンパク質は3大栄養素の一つでもあるように体に必要な栄養素ですので、極端にタンパク質を避けるのは逆効果です。
消化吸収がよく、生物価の高いタンパク質を使用した療法食を選ぶのが最善です。

リンの制限

リンは腎臓から排泄されるミネラルの一つで、腎臓病が進行すると排泄されず高リン血症となり、さらに腎不全の進行を早めてしまいます。

ナトリウム(塩分)の制限

慢性腎不全の猫の20%は高血圧であると言われていますが、高血圧になると心臓への負荷がかかるだけでなく、腎臓にも影響を及ぼし、たんぱく尿を引き起こします。
ナトリウム(塩分)の制限によって、血圧が上がるのを防ぎます。

水分補給

腎臓の負担を減らすために、水分を十分に摂取させて尿を薄め、有害物質を排泄させましょう。
なかには「大量のおしっこをするから、水をあまりあげないようにしている」という飼い主さんもいらっしゃいますが、尿が多くなるのは病気の影響で、水分を制限したからと言って治るものではありません。
水分を十分に与えないと脱水がひどくなり、腎臓だけでなく全身状態も悪くなってしまいます。
常に、新鮮な水が飲めるように、複数の水飲み場を設置してあげましょう。
冷たい水よりも、体温程度のぬるま湯を好む猫も多いので、試してみてください。
あまり水を飲みたがらない猫には、ドライフードにお湯を加えたり、ウェットフードを活用するなど工夫してみましょう。

さいごに

13歳以上の猫の20%程が慢性腎不全であるというデータもありますが、高齢になって突然発症するというわけではなく、若いうちから徐々に腎臓に負担がかかり進行します。
若いうちから食事や水分量に気を付け、予防を心がけてあげてください。

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