泌尿器の症状

猫が腎不全に?クレアチニンとBUNの数値は何を表してるの?

投稿日:2017年11月12日 更新日:

 

「高齢猫なのでそろそろ腎不全が心配。どんな検査をすればわかるの?」

「猫の血液検査をしたら腎臓の数値が高いと言われたけど、どの項目のことを指しているの?」

このような疑問はありませんか?

猫に限らず我々人間も会社の健診などで血液検査を受けることがありますが、どの検査項目がどんな意味を持っているのか、よく知らないという方も多いのではないでしょうか?

今回は猫の腎不全を知る上で重要な「腎臓の機能について」、そして「腎臓が悪くなると血液検査でどんな異常が見られるか?」にスポットをあてて、詳しく解説したいと思います。

腎臓ってどんな臓器?

まずは腎臓の位置や働きについて解説していきたいと思います。

腎臓はどこにあるの?

腎臓は猫の背中側に位置するソラマメ型の臓器で、左右1つずつあります。
腎臓には代償機能というものがあり、1つの腎臓が機能しなくなっても、残されたもう1つが正常であれば特に症状も出さずに過ごすことができます。

腎臓の働きとは?

腎臓の働きについてみていきましょう。

尿の生成

腎臓の働きで最も重要なもの「尿を作ること」です。
血液中には体で発生した不要な老廃物や必要な栄養成分がたくさん流れているのですが、“濾過”と“再吸収”という行程を経て、不要なものと必要なものを選り分けて尿を作ることができる臓器は腎臓ただ一つです。

血圧のコントロール

腎臓では体の中の水分と塩分の濃度を察知して排泄量を調整したり、血圧を維持するホルモンを分泌することで、血圧をコントロールすることができます。
猫も腎不全が進むと高血圧症を引き起こすことがあります。

赤血球の生成(造血)を促進

腎臓には骨髄に作用して赤血球をつくる造血ホルモンである“エイスロポエチン”を分泌しています。
腎不全になるとエリスロポエチンの分泌が減少し、貧血が進行してくることがあります。

腎臓の機能を調べる血液検査とは?

高齢猫を飼ったことのある方なら「血液検査をしたら、腎臓の数値が高いので腎不全です」と診断された経験のある飼い主の方もいらっしゃるかと思います。
ここでは血液検査のどの項目から腎臓の機能を評価しているのか?について解説したいと思います。

BUN(尿素窒素)って何?

BUN(ビーユーエヌ)は尿素窒素とも言い、「体の中でエネルギーとして使われたタンパク質の残りカス」を示します。
腎臓の機能が正常であれば、BUNのような体に不要な老廃物を適切に排泄することができるのですが、腎不全になるとこれを処理しきれなくなってしまい血液中のBUNが増えてしまいます。
ちなみに、BUNは消化管出血などの病気でも上昇することがあるため、「BUNが高い=腎機能が低下している」と短絡的に評価することはできません。
その他の血液検査項目、例えばCRE(クレアチニン)やリンの値、また尿検査の結果などを踏まえて総合的に判断します。
なお、BUNは肝臓で作られるタンパク質の一つなので、逆にBUNが異常に低い場合は、肝臓の機能が低下している可能性を疑います。

CRE(クレアチニン)って何?

クレアチニンは筋肉中の物質からできた老廃物のことで、BUNと同様に血液を腎臓で濾過して、尿中へ排泄されます。
そのため、腎臓の機能が低下するとクレアチニンの排泄量が低下し、血中クレアチニン値が上昇してきます。
また、筋肉量が落ちてくるとクレアチニンの値も低下してきます。

その他の血液検査項目

腎機能が低下すると異常な数値を出すのは、BUNやクレアチニンだけではありません。
カリウム(K)やリン(P)の排泄する機能も低下するため、血液中のカリウムやリンの値が上昇することもあります。
血液中のリンは骨や歯、細胞を作るために必要なミネラルですが、過剰なリンは余計に腎臓病を悪化させる原因になります。

猫の腎不全ってどんな病気?

腎不全は何らかの原因によって腎臓の機能が低下した状態で、短時間で腎臓の機能が低下してしまうものを“急性腎不全”、長い時間をかけて腎臓機能が低下してしまうものを“慢性腎不全”と言います。
それでは腎不全の原因、症状、診断方法、治療法についてみていきましょう。

原因

急性腎不全は、重度の脱水や出血、心不全、中毒、感染症の他、尿管結石や尿道結石などによって引き起こされる腎不全です。
慢性腎不全は非常に多くの猫で見られる病気ですが、遺伝的な要因が関係している多発性嚢胞腎以外は、なぜ発症してしまったのかはっきりとした原因が分からないことがほとんどと言われています。

症状

急性腎不全になると腎臓で尿を作る働きが低下してしまうため、尿の量が著しく少なくなってしまう状態(無尿や乏尿)に陥ります。
また、急激に元気食欲が低下し、嘔吐や下痢、痙攣といった重篤な症状を出すこともあります。
一方、慢性腎不全では初期では無症状であることがほとんどです。
そして時間をかけて進行してくると、老廃物が体にたまり水分を多く排泄してしまうようになり“多飲多尿”と呼ばれる「よく水をのみ、薄いおしっこをたくさん出す」という症状が表れるようになったり、元気や食欲が低下し徐々に体重が減少します。
また吐く回数が増えたり、毛づやが悪い、口臭がひどい、便秘もしくは便が固いなどの症状も見られることもあります。

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診断方法

前述のとおり腎不全の診断において血液検査は不可欠な検査項目です。
BUN(尿素窒素)やCRE(クレアチニン)といった項目が上昇していたり、カリウムやリンといったミネラルの値が上昇している場合は、腎臓の機能低下を意味します。
また尿検査も重要で、尿比重といって尿の濃さを測定したり、タンパク質が排泄されていないかをチェックします。
特に慢性腎不全になると尿が薄くなったり、体に必要なタンパク質が尿中に検出されてしまうことがあります。
急性腎不全では、尿がどのくらい生成されているのか、尿量をモニターすることも重要になってきます。
そして腎臓の形態を評価するために、レントゲン検査や超音波検査も行います。
血液検査や尿検査だけでは急性腎不全か慢性腎不全の末期なのか評価しにくい場合があるのですが、慢性腎不全では正常な腎臓に比べて小さくなっていることが多いです(萎縮腎)。

治療法

急性腎不全の原因によって治療法は大きく変わりますが、点滴や透析、結石の摘出手術など積極的な治療法を行わないと、腎臓機能が戻らなくなってしまい亡くなってしまうこともありますし、回復後も慢性腎不全へ移行する可能性もある恐ろしい病気です。
慢性腎不全の場合も、残念ながら一度障害をうけた腎臓は残念ながら回復することができませんが、治らないからといってそのままにしていてはもっと早く腎不全が進行していってしまうため、診断後はできるだけ早めに適切な対処をする必要があります。
進行度合いによっても治療法は異なりますが、食事療法はできるだけ早期に始めたい対処法です。
腎臓用の療法食は、タンパク質やリン、塩分などを制限しているため、腎臓に負担が少なくなります。
食事療法の他にも、活性炭などの吸着剤を飲ませたり、高血圧がある場合はACE阻害剤という降圧剤、脱水改善のための輸液(点滴)といった対症療法を必要に応じておこなっていくことで、体の不調を和らげてあげることが大切です。

さいごに

腎臓の機能が低下すると食欲不振や嘔吐など様々な不調が引き起こされますが、
かなり悪化しないと飼い主の方が気付くレベルの症状として表れません。
15歳以上の高齢猫の約30%は慢性腎不全を患っていると言われていますので、10歳をすぎたころから定期的な健診を受けることをおすすめしますよ。

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