目(眼)の症状

猫の瞳孔が開いたままだけど何かの病気なの?原因は何?

投稿日:2018年4月24日 更新日:

 

猫の黒目の大きさが明るいところでは線のように細く、暗いところではまんまるになるのはよく知られています。

昼間に写真を撮ろうとすると、まんまるな目の写真が撮れず、困りますよね?

もし、明るいところで写真を撮ろうとして、まんまるな目の写真が撮れたら、異常です。

瞳孔が異常かどうかは目に光を当てればすぐにわかります。

光に反応せず、瞳孔が開きっぱなしの場合には異常です。

猫の瞳孔が開いたままになってしまう原因についてお話しします。

猫の瞳孔の役割

猫の瞳孔は、暗い場所では、光を多く取り込むために大きく見開き、明るい場所では光が入り過ぎないように、細く縮めて調節しています。
猫の瞳孔は光以外でも反応します。
緊張や恐怖を感じている時や、興奮して攻撃しようとしている時、満足しているときなど感情によっても瞳孔の大きさは変化するのです。
基本的にリラックスして過ごしている時は、明るさに関係なく猫の瞳孔は、細くもなく太くもない中間位の大きさになる場合が多く、光の加減によって差はあるものの、瞳孔が大きく開きっぱなしになる事は殆どありません。

瞳孔がひらきっぱなしの原因

原因には病気の場合と病気以外の場合があります。

病気の場合

もし、明るさに関係なくずっと瞳孔が開いていたら、病気の可能性があります。
猫の瞳孔が開きっぱなしになる病気は、目そのものの病気の場合と、他の病気の症状によって二次的に起きるものがあります。
いずれの場合も、瞳孔の症状以外に、他にも何らかの症状が出ている場合があります。

目自体の病気

緑内障

目の眼圧が高くなり、網膜や視神経が障害され、視覚障害を起こす病気です。
年齢の増加に比例して発症する確率が高くなると言われています。
眼圧は、「眼房水(がんぼうすい)」という分泌物の排出により保たれていますが、この眼房水の量が何らかの原因でうまく循環できなくなると、目の中に水が過剰に溜まってしまい、眼圧が上がってしまいます。
緑内障は進行すると視力障害が起こり、ときには視力を失うこともあります。
眼自体の構造が悪く緑内障になってしまう「原発性」と、眼の中に別の病気があってそれが影響して後から緑内障が引き起こされる「続発性」とに分かれます。
猫では原発性緑内障は稀で、続発性緑内障の発生が多いとされています。
続発性緑内障を引き起こす眼の病気には、眼の中に炎症を起こす病気である「ぶどう膜炎」、眼の中に起こりやすい腫瘍「悪性黒色腫(メラノーマ)」、水晶体と呼ばれる部位が脱臼しておこる「水晶体脱臼」などが挙げられます。
眼圧が著しく高い状態が2日以上続くと失明してしまうため、視力温存のためには早く病院を受診し、適切な治療を受けることが大切です。
症状としては、眼圧の上昇によって目に強い痛みがでるため、目をショボショボさせたり、常に散瞳していたり、白目が赤くなったり、目の表面(角膜)が白く濁ったりすることもあります。
メラノーマが原因である場合は、瞳孔(虹彩:こうさい)に茶〜黒い斑点が見えることがあります。

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網膜変性症

目の奥にある網膜という部分が変性してしまい徐々に視力が落ちてしまう病気です。
先天的に(遺伝)起きたり、後天性の状況で発症することもあります。
後天性の場合は、アミノ酸やタウリンのどの欠乏によることが多く、治療法としては、それらが配合された食事を摂取することで、病気の改善は難しくとも、症状の悪化を防ぐことができます。
しかし、先天性の場合、現在の医学では確固たる治療法は見つかっておらず、症状の改善は愚か、悪化を防ぐこともできないと言われている難病です。
症状が進行すると、徐々に視力を失っていき、常に瞳孔が開きっぱなしになったり、失明する場合もあります。

網膜剥離

目の奥には「網膜」と呼ばれる膜が眼球の壁に張り付いており、カメラでいうフィルムの役割をしています。
この網膜が眼球の壁から剥がれてしまうことを「網膜剥離」と言い、猫で網膜剥離の原因として一番多いのは高血圧によるものです。
猫は高齢になると腎不全や甲状腺機能亢進症といった病気にかかりやすく、これらの病気は時折高血圧を引き起こします。
網膜が完全に剥離すると目は失明しますが、剥離は突然起こることもあればゆっくりと進行することもあり、症状の程度は様々です。
中には剥離した時に出血を起こしてしまい、目の中に血液が溜まって目が赤く見えることがあります。
完全に網膜剥離を起こした目は光の刺激を感じることができず、瞳孔が広がりっぱなし(散瞳)になります。

白内障

白内障とは瞳の中にある水晶体と呼ばれる組織が白く濁る病気です。
高齢犬では一般的に見られる病気ですが猫での発生は比較的まれで、糖尿病の犬では白内障は必発しますが猫ではまず起こりません。
年齢の増加に比例して発症する確率が高くなると言われています。
白内障の原因としては遺伝的なもの、ぶどう膜炎などの他の目の病気から続発して起こるものがあります。
白内障は進行すると視力が低下し、場合によっては眼球内で炎症(ぶどう膜炎)を併発し、続発性の緑内障へ進行することもあります。
白内障だけでは完全な失明には至らないこともあり(明暗はわかるものの物陰がはっきりしなくなる程度)、そこから網膜剥離などを合併してしまうと失明してしまいます。

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眼以外の病気から二次的におきるもの

慢性腎不全

慢性腎不全は、猫には非常に多い病気です。
腎臓の組織が少しずつ壊れて機能不全になり、全身に毒素が回り(尿毒症)死に至る怖い病気です。
腎不全が進行すると、高血圧になるため、猫の目の毛細血管にも影響がでてしまい、眼底出血や網膜剥離の原因となります。
さらに、網膜剥離を引き起こした状態になることで、瞳孔の開閉の不具合も起こってしまうのです。
この腎不全は、一度発症してしまうと、完全に治療することはかなり難しく、現代の病院の医療技術をもってしても、早期発見であるという条件のもと「延命措置」しかできないという、本当に恐ろしい病気なのです。

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甲状腺機能亢進症

猫の甲状腺機能亢進症は甲状腺ホルモンの過剰分泌によって起こる病気です。
副交感神経よりも交感神経が優勢化してしまい、瞳孔の開閉に異常が見られてしまいます。
特に10歳以上をすぎた高齢の猫に起こることが多いです。
原因としては、甲状腺の過形成、甲状腺の腫瘍などが挙げられます。
特徴的な症状として、よく食べるのに痩せてくる、落ち着きがなくなる、攻撃的になる、多飲多尿などが見られます。
また、交感神経が優位になるため、瞳孔が開き気味になります。

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脳の問題

脳炎や脳腫瘍などからくる神経疾患によって、瞳孔が開きっぱなしになることもあります。
この場合、眼の症状は片側に起きることが多いです。

病気以外の原因

何か興味があるものを見ている場合

猫は動くものが大好きで、興味をそそられるものがあるとじっと凝視して、その動きを見ています。
興奮状態になると、瞳孔はまん丸になります。
この時の瞳孔は、周囲の明るさは関係なく丸く大きくなります。
瞳孔に多くの光を取り入れる事で、獲物をよりハッキリと見ようとしているのでしょう。

暗い所にいるから

猫の瞳孔は細くなったり丸くなったりして、目に必要な光を取り込んでいます。
暗い所では光が少ないので、なるべく多くの光を取り込む為に瞳孔が開きます。

不愉快な気分になっている

顔の筋肉が動かないので表情がない、と思われがちな猫ですが、実は体のあらゆる部分や鳴き声で気持ちを表現しています。
両耳を横にして明るさに関係なく瞳孔が丸く開いている時は、不快感を感じている表情です。
慣れている猫でしたら、不快なものを取り除いてあげれば機嫌は直ると思いますが、野良猫や慣れていない猫がこの表情をしたら注意が必要です。
うかつに近づくと、引っかかれたり飛びかかってきたりするかもしれません

驚いた時や怖い時

突然大きな音がしてビックリした時、恐怖を感じた時にも瞳孔が開くことがあります。
猫が驚いた時はたいてい、しっぽも太く、毛が逆立っているのですぐに分かります。

さいごに

猫の瞳孔が開きっぱなしになる症状は、両目であったり、片目だけのこともあります。
この状態を放っておくと、原因にもよりますが、最悪の場合失明する可能性があります。
猫の瞳孔が開いたままの状態のとき、それは目の病気だけではなく、腎不全や、ホルモン異常といった、別の病気の可能性も考えられます。
「瞳孔=目の病気」と過信せずに、色々なケースを考えたうえで、病院で診察を受けることが大切です。
目がまんまるだと、「かわいい」という印象だけで、それが病気のサインだと気づかないこともあるかもしれません。
いざ、自分の猫の瞳孔が開きっぱなしになったときに異常にすぐ気付けるようにしておきましょう。

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