目(眼)の症状

猫の目が充血しているのはなぜ?原因と考えられる病気について解説

投稿日:2017年5月7日 更新日:

 

「拾った子猫の目が真っ赤に充血しているけど、どんな病気が原因なの?」

「猫の目の充血がなかなか治らない。もしかしていつもの結膜炎じゃない?」

このような猫の目の症状でお困りではありませんか?
猫の目が真っ赤に充血していると見るからに痛々しくて、飼い主の方はどんな病気になってしまったのか、どんな時は動物病院に連れて行った方がいいのかと悩まれることも多いと思います。
そこで今回は、「猫の目の充血」にスポットを当てて、詳しく解説したいと思います。

猫の目の充血について

まずは、どんな症状を「充血」と判断するのか、猫の目が充血している場合どんな病気が考えられるのかについて解説します。

充血ってどんな状態?

白目が赤いことを「充血」と言います。
充血には2つのタイプがあり、1つが「結膜の充血」、もう1つが「強膜の充血」になります。

結膜の充血

結膜とは、白目(強膜)とまぶたの表面を覆っている薄い膜のことです。
白目の赤みと同時にまぶたの内側にも赤みも見られるなら、「結膜の充血」と判断されます。

強膜の充血

強膜とは、いわゆる白目のことで、眼球の形を丸く保っている丈夫な固い膜です。
強膜の充血の場合は、黒目の周りが筋状に赤くなっていることが多いこと、まぶたの内側(眼球結膜)が赤くなっていないことが特徴で、それらが結膜充血との見分け方になります。

猫の目が充血する病気とは?

結膜の充血が起こる病気の代表が「結膜炎」です。
また強膜の充血が起こる病気には、「緑内障」や「ぶどう膜炎」が挙げられます。

猫の結膜炎について

結膜炎とはどんな病気なのか、原因や症状、治療法について解説します。

原因

猫によく見られる結膜炎は原因によって、ウイルス性結膜炎、細菌性結膜炎、好酸球増殖性角結膜炎の3つに分かれます。
ウイルス性結膜炎は猫に見られる結膜炎の中で最も一般的で、原因となるウイルスには猫ヘルペスウイルスもしくは猫カリシウイルスの感染によるものがあります。

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また、細菌性結膜炎の中でもよく見られるのがクラミジアによる結膜炎で、子猫で重度の結膜炎を引き起こすことがあります。
そして、好酸球増殖性角結膜炎の発症原因は明らかではありませんが、自己免疫やヘルペスウイルスの感染が影響しているのではないかと考えられており、他の2つの結膜炎に比較すると発生頻度としては少ないです。

症状

原因に関わらず結膜炎になると、まぶたが腫れる、涙目になる(涙が多い)、目やにが多くなる、まばたきが多くなる、といった症状の他に、目に違和感を覚え手でこすったりするなどの仕草がでることがあります。
また好酸球増殖性角結膜炎の場合は、眼の表面にある透明な角膜が白く濁ることが特徴で、「猫の眼が白い」、「猫の眼に白い膜が張っている」ように見えることがあります。

治療法

ウイルス性結膜炎の治療の基本は対症療法で、抗菌薬の入った点眼薬や抗ウイルス薬の入った眼軟膏を投与します。
また猫のヘルペスウイルス性角結膜炎用に“L-リジン”というサプリメントがあり、これはヘルペスウイルスの増殖を阻害することで、結膜炎や風邪症状を軽減させるという効果が期待されています。
メニにゃんEye”などがそれに該当する商品です。

クラミジア性結膜炎の治療は、抗菌薬の入った点眼薬を処方したり、クラミジアを殺菌できる抗生物質の内服を投与したりします。
好酸球増殖性角結膜炎の治療は、ステロイドや免疫抑制剤の入った点眼薬が治療の主体になり、補助的に角膜を保護する点眼薬や抗菌薬の点眼などを使用します。

猫の結膜炎の治療法は?自然治癒する?目薬や治療費についても解説

猫の緑内障について

猫の緑内障とはどんな病気なのか、原因や症状、治療法について解説します。

原因

眼の中には“房水”と呼ばれる液体が循環していて、これによって常に一定の圧力が眼の中に発生して、眼球の形を保っています。
この房水による圧力を“眼圧”と言い、眼圧が高くなることによって網膜や視神経が障害され、視覚に影響を受ける病気を“緑内障”と言います。
緑内障は眼圧が上昇する原因によって、①眼自体の構造が悪く緑内障になってしまう“原発性緑内障”と②眼の中に別の病気があってそれが影響して後から緑内障が引き起こされる“続発性緑内障”に分けられます。
犬では①の原発性緑内障は特定の犬種によく見られますが、猫では極めて稀で、②の続発性緑内障の発生がほとんどとされています。
なお、猫の続発性緑内障の原因疾患としては、眼内腫瘍、ぶどう膜炎、水晶体脱臼といった病気が挙げられ、眼内腫瘍の中では虹彩から発生するメラノーマが一番よく見られる病気になります。

症状

緑内障の症状は、眼圧の値や発症からどのくらい経過しているかによって異なってきます。
突然の発症(急性発症)や眼圧が重度に高い場合には、白目が赤くなったり、非常に強い痛みから眼をショボショボさせたり、目の表面の角膜が白く濁ったり、明るいところでも瞳孔が広がりっぱなしになったりします。
また緑内障に気付かず高眼圧が長い間放置していると、眼球が大きくなったり、眼が飛び出して見えたりします。
この状態になると残念ながら視力が消失していることが多いのですが、「片目の視力が消失したとしても、もう片方の目で日常生活を問題なく過ごせることが多い」ため、飼い主の方がそのことに気付いていないということがよくあります。

治療方法

緑内障の治療の基本は点眼薬による眼圧のコントロールを行い、可能なかぎり視力を温存することになります。
また、続発性緑内障の場合は原因疾患の特定とその治療も必要になります。
なお、診断時にすでに視力がない場合も、高眼圧は痛みを伴いますので正常値まで低下するように点眼薬で調節します。
もし緑内障の原因が眼内にできている腫瘍である場合、点眼薬を使用しても高眼圧が続き痛みのコントロールができない場合、眼球が大きくなりすぎて目が閉じられず角膜に大きな障害を起こしてしまう場合は、眼球摘出を検討することもあります。

猫の緑内障の症状や原因や治療法は?手術費用はどのくらいかかる?

猫のぶどう膜炎について

猫のぶどう膜炎とはどんな病気なのか、原因や症状、治療法について解説します。

原因

ぶどう膜とは、目の中にある3つの膜(虹彩、毛様体、脈絡膜)の総称で、その姿がぶどうに似ているためぶどう膜と呼ばれています。
ここに炎症が起こる病気をぶどう膜炎といい、眼内炎とも言います。
猫で発生するぶどう膜炎の原因には、ヘルペスウイルスや猫伝染性腹膜炎ウイルス(コロナウイルス)の感染によって引き起される全身感染症のもののほか、白内障などの他の目の病気から起こることもあります。

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症状

ぶどう膜炎になると強膜が充血するため白目が赤くなったり、目に強い痛みが表れ目をショボショボさせたり、涙が増えたり、まばたきが増えたりします。
よく見ると“縮瞳”と言って瞳孔が小さくなっていることに気づいたり、重症だと目の中が全体的に白く濁ってみえることもあります。
放っておくと網膜剥離を引き起し、失明することもあるため注意が必要な病気です。
また、体の中で大きな炎症があると、目の中まで炎症が広がってぶどう膜炎がおこることもあるため、元気や食欲があるかなど目以外の症状にも注意する必要があります。

治療法

ぶどう膜炎と診断されたら、抗炎症効果のある点眼薬と内服薬を投与します。
また体の中に何からの炎症が起きている場合は、そちらの治療も平行しておこなう必要があります。

さいごに

猫の目の充血と間違われやすいものに、“結膜下出血”があります。
結膜下出血は落下事故などで目に衝撃が加わった結果、結膜の血管が切れてしまった状態で、白目がベッタリと均一に赤くそまっているのが特徴です。
目を触ってもとくに痛がることもなく、目が赤い以外の症状(涙が多いなど)がなく時間の経過と共に自然になおってしまいます。
もし結膜炎との違いがよくわからない場合は動物病院を受診しましょうね。

関連記事になります。合わせてご覧ください。

猫の目(眼)が赤い、黒い、白い!病気の可能性は?原因は何?





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