泌尿器の症状

猫の尿の色が濃い、薄い。原因は何?病気のサイン?

投稿日:2016年10月20日 更新日:

猫

「猫の尿の色がいつもより薄いけどどうしてなの?」

「猫の尿の色がいつもより濃いけど何が原因なの?」

なんてあなたは思ってはいませんか?

正常な尿の色は黄色ですが、いつもより薄いな?濃いな?と思った時に様子をみていいのかどうか迷う事ってありますよね。
どのような病気が考えられるのか、病院に行ったほうがいいのかお話ししたいと思います。

尿の色が薄い

「尿の色が薄い」と感じた時、尿の色は透明に近い色をしていると思います。
尿の色が薄い場合、尿の量や回数も増えていませんか?
よく観察していると尿の変化に伴い水を飲む量も増えていることにも気付くと思います。
これはたくさん尿をしてたくさん水を飲む「多飲多尿」と呼ばれる状態です。
薄い尿を大量に排泄するという事は体に必要なはずの水分が体の外に失われてしまうため、足りない水分を補うために水をたくさん飲むことで起こります。
そこで、薄い尿の原因となる「多飲多尿」をおこす病気はどのようなものがあるのでしょうか。

尿崩症

抗利尿ホルモンの異常によっておこります。
「抗利尿ホルモン」とは尿の排出をコントロールするホルモンのことです。
体内の水分が不足した場合、抗利尿ホルモンが分泌されて腎臓に働きかけ、水分の排出を抑制し、逆に水分が過剰な場合は分泌が抑えられることで尿の排出を少なくします。
このホルモンは脳の視床下部という場所で作られて脳下垂体に蓄えられています。
生まれつき分泌異常がある場合や、いずれかの場所に炎症や腫瘍、腫れが起きると分泌ができなくなり、尿量のコントロールができなくなります。
また、脳には異常がなく正常に分泌がされていてもそのホルモンの指令を感知する腎臓自体に障害がある場合、ホルモンが作用できず尿を大量に排泄してしまいます。
治療には抗利尿ホルモンの投与や、腫瘍を切除する外科手術が行われることもあります。
腎臓に問題がある場合は原因となる病気の治療や負担の少ないフードを与えます。
脱水を起こさないように常に水分の補給をする必要があります。

腎不全

生まれつきのものや尿路結石や感染、炎症などによっておこることもありますが、多くの原因は加齢に伴う腎臓の機能の低下によりおこります。
腎臓の主な働きは尿を作ること、体に必要な成分を再吸収する事、不要な物質を排泄することです。
腎臓に障害が起きると、この再吸収ができなくなり、本来体に必要な水分やミネラルが体にとどまることなく排出され、不要な物質が体内に蓄積してしまうことになります。
「薄い尿」として水分がたくさん排泄されてしまうため脱水がおこり、体重の減少、被毛がパサパサする、水をたくさん飲む等の症状があらわれます。
また、老廃物が体に蓄積することで食欲不振・嘔吐がおこります。
末期になると尿を作ることもできない「乏尿」という状態になり逆に尿の量は減少します。
腎臓の機能は一度悪くなると元に戻すことはできないので、機能している残りの腎臓を悪化させないようにすることが治療になります。
負担の少ないフードに変更したり、失われた水分以上に水分をしっかりとらせる、必要に応じて点滴などの生涯にわたる治療が必要になります。

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糖尿病

膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの働きが弱くなることでおこります。
インスリンは血液の中の糖を細胞内に取り込む働きをしています。
インスリンが働かなくなると糖が血液の中に残ったままになり「高血糖」と言われる状態になりこれを「糖尿病」と言います。
膵臓の機能が破壊されてインスリン自体の分泌ができなくなる「Ⅰ型糖尿病、インスリン依存性糖尿病」とインスリン自体は正常に分泌されているのに正常に作用しない「Ⅱ型糖尿病、インスリン非依存性糖尿病」の2つの種類があります
猫では「Ⅱ型糖尿病」の割合が多いとされています。
原因としては肥満やストレス、運動不足といった環境要因や慢性的な炎症と言われています。
糖は水分を引き込む性質を持っているため、高血糖になると体の水分が血管内に引き込まれ尿として排泄されてしまうため脱水し、多飲多尿がおこります。
糖は体のエネルギー源ですので、糖を取り込めなくなることで体は飢餓を感じて多食になりますが、栄養として吸収できず食べているのにも関わらず痩せていきます。
進行すると神経系に異常が起きたり体が酸性に傾き全身状態が悪化し死に至ることもあります。
インスリンを自宅で注射したり食事療法を行います。

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甲状腺機能亢進症

中高齢の猫に多く発症し、甲状腺の良性の腫れや癌によって甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることでおこります。
甲状腺ホルモンは体の代謝を司っているホルモンで、過剰に分泌されると代謝が異常に亢進ます。
動きが活発になり、食欲が増すなど、むしろ前よりも元気と錯覚するような様子が見られます。
食べているにもかかわらず、痩せてきたり、水をたくさん飲んで、尿をたくさんする。
毛がパサパサになる、また、下痢や嘔吐などの症状も見られます。
心臓や肝臓など様々な臓器にも影響を及ぼします。

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子宮蓄膿症

猫ではまれですが、子宮に細菌が感染し炎症を起こし膿が溜まる病気です。
避妊手術を受けていない猫におこり、免疫力の下がる老齢の猫に発症するケースが多いです。
陰部から膿が出る「開放性」のタイプと子宮の中に膿がたまってしまう「閉塞性」の2タイプがあります。
「閉塞性」の場合は全身状態が一気に悪化する可能性がありますので緊急に処置が必要になります。
抗生物質で治療することもありますが、改善までに時間がかかりその間に全身の状態が悪くなる恐れがあるため、多くの場合「子宮卵巣摘出術」を行います。

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その他

薬物によるものや副腎皮質機能亢進症、肝不全、高カルシウム血症など他にも多くの原因が考えられます。
また、病気ではなくストレスで「多飲多尿」を起こすこともあります。

まとめ

猫は本来、水分をあまり飲まない動物ですので、極端に水を欲しがり大量に薄い尿をする場合は何らかの異常がある場合が多いです。
すぐに命に関わる状態でない場合がほとんどですが、多飲多尿は病気の初期におこることが多く、この段階で気付くことは 病気の早期発見につながります。
検査でないと発見できない病気も多いので、早めに病院を受診することをお勧めします。

尿の色が濃い

「濃い」というのは尿の色が濃いオレンジ色や茶色に見える状態です。

重度の細菌性膀胱炎

細菌性膀胱炎がおこり、重度の状態になると尿の中に膿が溜まってしまうことがあります。
本来尿は黄色くサラサラですが、膿が溜まるとドロドロすることで色が濃く見えます。
ツンとくるようなにおいがし、何度もトイレに出入りしたり、陰部を気にする動作をすることもあります。

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肝臓や胆道系の病気

ビリルビンという本来尿中に存在しない胆汁色素が尿の中に大量に排出されることで尿の色がオレンジ色に見えます。
このとき体は「黄疸」といわれる状態にあります。

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細菌やウイルス感染、炎症、免疫異常、腫瘍や脂肪肝、肝不全、肝硬変など様々な要因があります。
胆石や膵臓の炎症の波及によるものもあります。
尿だけでなく白目や口の中の粘膜も黄色くなります。
全身状態がぐったりし、食欲不振、嘔吐、よだれがおこります。

溶血性貧血

赤血球が壊れて「溶血」がおこると茶色い尿が出ます。
玉ねぎ中毒、赤血球に寄生する病原体、免疫介在性、薬剤誘発性などの可能性があります。
貧血を起こすのでぐったりし、食欲がなくなります。

まとめ

「尿の色が濃い」場合、すぐに命に関わる病気を発症している可能性がありますので一刻も早く病院につれていって診察を受けてください。

さいごに

尿の色に変化が見られた場合何らかの異常がある場合がほとんどですので、積極的に病院の受診が必要になります。
尿の色は感じ方により人それぞれですので、尿を写真に撮ったり実物を持参することでよりスムーズに診察を受けることができます。
同時に水を飲む量や尿の回数・量も確認しておくといいでしょう。





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